支部道場 入門~初級コース カリキュラム
[基本的考え方]
将棋はただ指して遊ぶだけならば、そのルールを知っているだけでも出来ることなのですが、当道場では将棋を棋道のひとつとして正式に基礎基本から学習、研鑽会得していただきたいと思っておりますので、「マナー :礼儀礼節: 作法」等も重要且つ絶対必要事項として体得できるまで指導したいと考えております。つきましては概要ながら下記の通り段階別教科を実行してまいりますので宜敷お願い申し上げます。
[段階別教科内容]
1.入門段階基礎知識 50級→14級 (この間は昇級テストありません)
将棋ゲームそのものを先ず理解させ、親しむことができるように優しく噛み砕き指導致します。
a.ルール及び作法マナーについては、将来他で将棋を指すようになっても恥をかかないように、
厳しく指導します。(姿勢態度・駒の働き・動き・利き・駒をとる・成る・王手・詰み・禁じ手)
b.楽しく学べるように将棋遊びやクイズ等も各段階で時折取り入れます。
d.駒さばきの実習指導対局
e. 10枚落ち練習対局:生徒さん同士及び講師の指導対局
一応間違いなく駒が動かせて対局が出来るようになったら昇級(13級以上)。
以降各段階に応じて①駒を取る②攻める③成る④詰める・寄せる⑤囲うの
実戦勝負術の基本中の基本であるこの5カ条を繰り返し演習し体得できるよう指導してまいります。
2.第二段階初級基礎知識 13級→11級(この間は昇級テストありません)
将棋対局が出来、勝敗が理解できることを基本として指導する。
a.将棋講座(テキスト)
(駒の働き・駒得・玉の守り・小駒と大駒・棋譜の見方・両取り)
b.詰め将棋(1手・3手) の問題を徹底して行い、瞬時に解答を見つけることが出来るよう
演習します。
d.生徒さん同士の練習対局及び講師の指導対局
勝つ喜び、負ける悔しさを体験させる。
対戦成績・講師の認定により10級に上がる時点で昇級テストを実施します。
3.第三段階中級 10級→8級(この間は昇級テストありません)
対局により勝敗の原因が理解できる様に指導する。
a.将棋講座(テキスト)
(成りと、成らず・遊び駒・駒の利き・駒の価値・千日手と持将棋)
b.将棋の文化講座 将棋のルーツや用具を知る
c.5手詰め演習問題 出題:解説
d.生徒さん同士での練習対局及び講師の指導対局:この段階より対局時計を使用します。
感想戦を通じて勝敗の原因を考えさせる。
対戦成績・講師の認定により昇級・昇格(7級以上)。
4.第四段階実戦クラス7級→3級(お申し出により認定試験はいつでも可能です)
特に戦略・戦術が戦いの際にいかに大切であるかが理解出来るように指導します。
a.将棋講座(テキスト)
(相掛り・矢倉・棒銀・振り飛車・横歩取り・相振り飛車 その他)
b.将棋文化講座 プロとアマについての違いや将棋に関わる格言やことわざなど学習他
c.7手詰め演習問題出題:解説
d.生徒同士での実戦対局 :パソコンとの実戦指導対局及び講師との指導対局
プロやアマ棋戦の棋譜を並べ検討鑑賞し自分の棋力upに活用できるように学習します。
この段階では各戦法をこなせるようになり、自分に合った戦法を把握させたいと思います。
対戦成績と理解度等を考慮に入れた認定試験により昇級 3級で当講座卒業といたします。
◎ 将棋を楽しむことは同じでも、青少年への将棋教室は高齢者達の趣味としての将棋と異なり、
将来を担う人材育成の為の将棋であって
将棋対局により「考える力の育成」
負けることにより「自己責任の理解」強くなる為には悔しさが必要・・だが固執してはいけない
勝ったことによる「達成感の体験」
感想戦による「原因追求による反省力の育成」
棋道を伝統文化として理解することにより「先人への感謝・自国愛の育成」
そして全体としては「正しい姿勢」「礼儀・作法」の育成も図りたいと思っています。
◎ 使用テキストは(社)日本将棋連盟公式出版の将棋上達の方程式シリーズを基本にしてまいりますが、
生徒さん個々の習熟達成度を見極めながら、教科個々の目的を達成するためには柔軟に指導方法を変更する場合がありますのでご了承願います。また将棋理論・文化・歴史など補足についても適宜参考資料を配布します。また今の時代ですのでパソコンも教具としてフルに活用してまいります。従いまして生徒さんも直ぐ独自で使いこなせるようになりますから将来必ず役立つことでしょう。
前進できぬ駒はありません、焦らず慌てず急がず着実に一手一手確実に覚えていきましょう。
以上簡単ですがカリキュラム内容です。ご質問やご提言等ございましたらお気軽にお問い合わせお申し出願えれば幸いです。
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